2013年11月09日

やっぱり、って言われるのが一番嫌いだった頃のことを思い出す。





自分が死ぬ夢をみたときは自分が生まれ変わるチャンスなんだよ、と彼女は言った。

その'彼女'が誰だったかはすっかり忘れてしまった。
祖母だったか、従姉妹だったか、友人だったか。ただ母ではないことは確か。

毎日のように見ていた当時はそれでも気が晴れた、けど。


机の上に熱湯の注がれたコーヒープレスと白い大きめのマグカップ、それと薄いガラスでできた背の高いグラス。
確かに並んでいるのを確認して眠りについた。

自分が死んでしまって、いつもと同じ場所にいるのにどうにも知り合いに会えなくて、これは夢じゃないかと疑って目を覚ましたら、
机の上に並んでいたそれらが蒸気で溶けて、ひと塊になっていた。
斜めに切り取られたようなコーヒープレスからマグカップの取っ手が突き出て、溶けたグラスが奇妙を演出するように所々にかかっている。

今度こそダメかもしれない、と思いながらもう一度布団をかぶった。
恐る恐る布団の隙間から覗くと、背景となっていた部屋の景色、配置、色合いは全く変わっていない。
ただ、机の上には何ものっていなかった。


こうやって自分を否定しながら生きているのが、一番の悪い癖。









posted by アキラm at 19:58| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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