2013年11月09日

やっぱり、って言われるのが一番嫌いだった頃のことを思い出す。





自分が死ぬ夢をみたときは自分が生まれ変わるチャンスなんだよ、と彼女は言った。

その'彼女'が誰だったかはすっかり忘れてしまった。
祖母だったか、従姉妹だったか、友人だったか。ただ母ではないことは確か。

毎日のように見ていた当時はそれでも気が晴れた、けど。


机の上に熱湯の注がれたコーヒープレスと白い大きめのマグカップ、それと薄いガラスでできた背の高いグラス。
確かに並んでいるのを確認して眠りについた。

自分が死んでしまって、いつもと同じ場所にいるのにどうにも知り合いに会えなくて、これは夢じゃないかと疑って目を覚ましたら、
机の上に並んでいたそれらが蒸気で溶けて、ひと塊になっていた。
斜めに切り取られたようなコーヒープレスからマグカップの取っ手が突き出て、溶けたグラスが奇妙を演出するように所々にかかっている。

今度こそダメかもしれない、と思いながらもう一度布団をかぶった。
恐る恐る布団の隙間から覗くと、背景となっていた部屋の景色、配置、色合いは全く変わっていない。
ただ、机の上には何ものっていなかった。


こうやって自分を否定しながら生きているのが、一番の悪い癖。









posted by アキラm at 19:58| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月05日

終身刑みたいな天国





さまざま書きたいことをもうずっとためてしまっている、のですが、

まずは先日7/1、高円寺CLUB LINERでの重力2ライブ、
ご観覧、寝坊連絡(複数)、そして具合悪いのに途中までがんばってきてくれたまいちゃん!
とってもとってもありがとうございました!

後記はこちらに書いたので割愛。
http://juryoku2.jugem.jp/

面白くなってきたぜ、もっともっともっと面白くなるぜ、重力2。
yah,





翌、7/2。
重い体を引きずって夜、渋谷へ。
ところが突如予定が吹っ飛ぶ。時刻は19:00。

これはもう観に行けってことだなと、渋谷LastWaltzへ。
南口歩道橋に惑わされて19:25着。目当ては19:30出演予定の猫道氏。
ほらね、観るようにできてたんだ。


LastWaltzはとっても大人な素敵空間だった。
青く照らし出されたステージのグランドピアノや、シックな黒テーブルの上のキャンドル、どっしりとスペースが設けられたPA台に、雰囲気で酔えそうなバーカウンター。
なんだか背筋をシャンとしておすまししたくなる、でも疲れちゃう感じはないのがまたよい。
それに、スペシャルメニューのカレーでだいぶほっこりもできた。


ここに小重力で出演できるのが嬉しい。
7/30ね、ちょっと宣伝。詳細はこちら。
http://lastwaltz.info/2012/07/post-4124/



猫道氏のライブは、やはり観に来て正解だったと思わせるそれだった。
そんな大人素敵空間でも関係なく走り回って自分のものにする、
と見せといて、実は敏感に空気を感じ取って確実に場を掴んでいる、のだと思う。

彼のライブはいつも完成度が高く、刺激を受ける。
ときどき私は、形づくること、1音として出現させること、1つのアタックとして自分に跳ね返ってくる衝撃を生み出すタイミング、の自由さに途方に暮れることがある。意味がわからなくこともある。
こうやって完成度の高い作品やライブを観ると、うん、いいんだ、と思える。
ぜんっぜんうまく言えないけど。




今回のタイトルにした「終身刑みたいな天国」は、
私が好きな猫道氏の作品のひとつ『夏休みを巡る葛藤、と笑顔』に出てくるリリック。
最初にこの作品を観たときから頭にこびりついていた。

共感、は語弊であってほしいけど、
なんだかどこか、五臓六腑のどこかにストンと落ちる。

URL: http://youtu.be/e5nqGDnivJE




いろんなことがあって、いろんなことを考えた1週間。
いろんなことがいろんなスピードで動く。






* * * * * * *


明日、小重力ライブ。

■2012/7/6(金)
小重力@下北沢BASEMENT BAR

open 18:30
start 19:00

ADV. 2,000yen (+1D)
DOOR 2,500yen (+1D)

★小重力 20:20〜出演予定



* * * * * * *


大変遅ればせ!な、1st. full album [そこにある] disk union 販売取扱開始!!
こちらもよろしくお願いします!

<disk union 取り扱い店舗 >
・お茶の水駅前店
・新宿本館BF 日本のロック・インディーズ館
・下北沢店
・吉祥寺店
・町田店
・池袋店
・渋谷中古センター
・中野店
・オンラインショップ(http://diskunion.net/jp/ct/detail/IND10150



■重力2[そこにある]

1. Introg
2. riversider
3. ジオラマ・ミッドナイト
4. 駐車場にて
5. イン・ダ・パーキング
6. her great humming (skit)
7. がらくたの世界 (album version)
8. 風は吹いてるか
9. 何道節
10. dead stock smokin' highest
11. I.C.M. (album version)
12. Introgical

1,800yen (税込)









posted by アキラm at 23:57| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月04日

豪雨から日が差して、晴れたまま雪が降った。





2012年3月29日、午前9時30分頃、父方の祖母が亡くなりました。


地元はもちろん地元を出てから出会った人たちも含め、
多くの友人が彼女に会ってくれました。
彼女はその度、とても喜んでいました。

この場を借りて、
彼女に会ってくださったみなさま、私が話す彼女を聞いてくださったみなさま、
本当にありがとうございました。
心より、御礼申し上げます。







亡くなるちょうど1週間前。
ベットからもう起き上がることができなくなっていた彼女に抱きつき、
「おばあちゃん、東京帰るよ、またね」と言った。
もう最後になるだろうと思っていた。

目がうつろになる時間も長くなっていた彼女が、
そのときはしっかり焦点を合わせて私を見つめ、はっきりとした笑顔で見送ってくれた。

私を、見送ってくれた。


昨年末に医師から覚悟するよう言われ、以後できる限り会いに行けたから悔いはない。
欲をいえば、それはキリがないけど。

彼女にとってこの3ヶ月は、言葉を借りればまさに、ボーナスタイムだったのだと思う。
それは私たちにとっても同じことだった。


最期は病院で、私の母に看取られて静かに、目を疑うほど自然に、息を引き取ったそうだ。
亡くなる1時間ほど前には叔母の手を握り、「また夜来るからね」という言葉に頷いていたという。

それほど彼女は穏やかに心臓を止め、優しい顔で冷たくなっていった。









彼女の葬儀の日は朝から豪雨で、
でも葬儀が終わった途端に日が差して、そのうち晴れたまま雪が降り出した。

「結婚なんてしない方がいい。いつかこうして別れなきゃならんだからな」
祖父が精一杯、冗談ぽく笑った。







おばあちゃんの手はきれいだった。
白くて、こじんまりしているけど指はすっとしていて。

でも私がそれを褒めると、おばあちゃんは決まって悲しい顔をしたんだ。
「もう働かなくなったってことだいね」って。


おばあちゃんがそっちへいった日の夜にね、おじいちゃんが言ってたよ。
「おばあちゃんは、よくやってくれた」って。
あの口の悪いおじいちゃんがだよ。

よかったね、おばあちゃん。
たくさん働いてきて、がんばってきて、よかったね。

がんばってくれて、ありがとう。







降簱七五三子、享年八十五歳。

遺影の中の彼女はまだ若くぽっちゃりとして、白い歯が見えるほど笑っていてとても素敵だ。
ワンショットに加工される前のその写真に一緒に写っていたのは、小学校の頃の私…てのは、
自慢していいよね。









posted by アキラm at 00:12| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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